曲名を活字で見ると、マグロの歌じゃないかと誤解されそうですが(笑)。違いますからね。
─みゆきさん自身の歌ですか。
デモテープを録ったとき、アレンジャーの瀬尾 (一三)さんの目が点になっていましたね。どう編曲したらいいのか見えないようで。そのときに私が言ったのが、「これ俺」。それだけで理解してもらえました。で、 曲中にウ〜ラララの明るいコーラスが入ったときは、こっちの目が点になったけど。そ、そうきたかと。
─笑いながら泣ける歌というか
子供の頃から、みんなが遊んでいるとき、どのタイミングでその輪に加わればいいのか、掴めなかったのね。やっと加わったと思ったら、みんなは次の遊びに移っているような。 その繰り返しの人生です、はい。とろくない方には全然理解できない歌でしょうね。
─あのユーモラスな歌声は、最初から決めていたのですか。
決めていました。LAでのレコーディング中、あの声を発した瞬間、顎がはずれそうな顔でピアニストがこっちを見ましたね。「マジかよ」みたいな。終わってから、新しい声をゲットしたんだねと言われたけど。 実は、前々から隠し持っていた声だよってね。