約2年ぶりに大阪・シアターBRAVA!で開催された2回目の「夜会」大阪公演。森鴎外の名作「山椒大夫」をモチーフにした新作で、「24時着00時発」のコビヤマ洋一、いまや「夜会」の常連となった香坂千晶、土居美佐子が共演。原作とは違う安寿と厨子王、そして、その母らの物語を、その後、何十年、何百年も経った世界を舞台に中島みゆきの願い、独自の解釈を込めて描いた幻想的な舞台となっている。今回、書き下ろされたオリジナル曲は22曲。「夜会」の原点に立ち帰り、台詞ではなく楽曲で物語を進行していく形式で、台詞・歌詞ともに「和」を意識した七五調になっている。セットは、第1幕で火、ラストでは舞台上を大量の水が流れるなど演出面で派手な部分もあったが全体的にはシンプルな印象。カーテンコールの舞台挨拶では、毎公演日、中島みゆきから「よい夜をお持ち帰りください」と観客へのメッセージが贈られた。
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