中島みゆき研究所 Miyuki Nakajima Lab
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2023/02/27 更新
MARIVE MAGICAL PASSAGE
【第1回】
放送局 BAY FM 提 供
放送日 2000年11月13日(月) 時 間 12:00-16:00(15:02-15:17/14:35)
司 会 渕崎ゆり子 出 演 中島みゆき
:楽曲  :トーク  :MCほか  :CM  :不明 
Tr. Title Time
09 『短篇集』〜それぞれの『帰省』 05:08
中島   「今回のニューアルバムには『短篇集』というタイトルを付けました。

私の曲の中にはとても長い曲もありますけれども。この頃つくづく思うんですけれども。仕事を持ったりして、だんだん大人になっていくとアルバム1枚をじっくり聴き通すという時間ってなかなか持てなくなるんじゃないでしょうか?

昼、目一杯仕事してきて、おうちに帰って。女の人ならお化粧落としたりしてね。そして明日の準備もして、アルバム1枚丸々聴いてからって言うには、もうくたくたになってるんじゃないでしょうか?

そんなこと考えたら、1曲だけでも、ちょっと聴いて頂くのに良いようなサイズの曲みたいなの集めて作りたいなっていうところがありまして。

それも全部聴かないと訳わかんないっていう風なことじゃなくて。どこから聴いて頂いても一つ一つそれぞれの物語があるっていう感じのアルバムにしたくて。それで今回は『短篇集』というタイトルのもと、そういう曲を集めてみました。

情景は色々変わりますけれども、もしかすると、“これは私の分かり辛い曲だわ”と思う方もあるかもしれません、作品によっては。

例えば今聴いて頂いている『帰省』という曲なんか。これは、私、聴いて下さる方の出身地によって随分、聴き取り方が違うんじゃないかと予想したんです。

で、今回のアルバムは必ずしもこのレコーディング直前に全部書き上げたって訳じゃなくて。いつも私そうなんですけれども。その時期に発表するに相応しいということで集めるにあたって、書いた時期というのはかなり散らばっているんですね。

で、この曲『帰省』なんかも、もうかなり前に書いてはいたんですけれども。まあ、仕上げはちょっと置いておくにしても、書きかけてはいたんですが。この曲ってもしかして皆さんに分かるというタイプの曲では無いんじゃないかしらとか思って、ちょっと出し控えてたところがあったりしたんですね。

ところが、何か“良いんじゃないかしら”と、ふと思いました。聴き方が...聴く人によって違う情景が浮かんで来て、良いんじゃないかしらと思いまして。ですから、もしかして都会の方も。日本じゃない所の方も。色んなイメージをお持ちになるかもしれないと。“それはそれで良いや”って今回アルバムの中に入れてみました。どんなイメージを持って下さったでしょうか?

私が知合いに聞いて一番驚いたのはね。帰省。“都会の人は帰省しないでしょ?”って私、都会の生まれ育ちの人に聞いたんです。そしたらね。“1月と8月。色んな人達が生まれた土地へ帰っていく。その時に私たち都会に生まれた人達はこの都会がその出身地にふっと戻る。その喧騒から自分の出身地という所に戻る瞬間を身に滲みて感じるのよ”と言われてね。

私は北海道出身ですから。その喧騒から北海道へ戻って行ったりして育ってきたわけですけれども。その1月8月に土地がらみたいなものを改めて手にする都会の人々の思いっていうのを初めて耳にして、“はあ、そういう聴き方もあるんだなあ”って、つくづくビックリしてしまった訳ですけども。

今、聴いて下さってる方はどんな思いが、“帰省”というイメージにあるでしょうか?」
 

中島みゆき本人のコメントを交えニューアルバム『短篇集』を4日間に渡って紹介。第1日目は、アルバムタイトルに込めた思い。『帰省』のウラ話など。

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