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アルバム『おとぎばなし─Fairy Ring─』〜妖精の輪 |
03:44 |
上柳
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「新しいアルバムが一昨日発売になったばかりです。10月23日に発売になりました。30枚目のオリジナルアルバムですから、いかに長い歴史をお持ちかということになりますが。今回は『おとぎばなし─Fairy Ring─』。 これ発音がね “フェアリー” でいいんですね?」
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中島
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「“フェアリー” です」
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上柳
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「セルフカバー・アルバムなんですけど。みゆきさん、かつていろんな方に提供された曲が、この中に入ってるんですけども。先ずね。“おとぎばなし” って書いてあって。“Fairy Ring” って書いてあって。“Fairy” っていうのは、辞書引いてわれですよ。“妖精” とか書いてあって。“Ring” は指輪。“妖精の指輪” かぁ。意味するところは何なんだろう?って、ジャケットを裏返しすると、曲名が11曲書いてあって、何か白い点々みたいのが緑の中で輪っかをいくつか描いていて、全く意味が最初はわかんなかったんですよ」
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中島
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「そうなんですのねぇ」
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上柳
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「様々あるみたいですね。意味が」
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中島
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「日本では、まだ、あまりポピュラーな言葉ではないんですよね。もともと私はアルバムタイトル『Fairy Ring』だけにしたかったんです。そうすると余計わかんないんで、わかりやすい日本語くっつけて『おとぎばなし─Fairy Ring─』としたんですけども。『Fairy Ring』を日本語タイトルで何とか言おうとすると、“妖精たちが夜中の間に宴会開いて、輪になって踊った後の足跡で、草が潰れて輪になって見えるのが、夜明けに見えたよー!” というタイトルじゃ長いでしょ?」
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上柳
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「明らかに長いですね」
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中島
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「長いですね」
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上柳
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「長いんですけど。え、いま言った意味なんですか?」
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中島
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「って意味なんです」
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上柳
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「妖精たちが」
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中島
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「お手々つないで踊った靴跡が、草が潰れてるっていう輪がですね、世界中に出現するんですって、これが。これは、科学的に説明する方に言わせると、“そんなものは妖精でもなんでもない” と、“たまたまキノコの胞子かなんかが飛んで来て、そこだけ草が胞子に負けて潰れたから、そこが焼けたように足で踏んだようになるんだ” とか言いますけど。じゃあ、どうして円なのかな? “たまたまキノコが円く生えたから” とかね。説明になるようでなってなかったりして。いまいち謎なんですって、これ。面白いでしょう?こういうの」
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上柳
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「この、この写真は?」
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中島
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「はい。このジャケットの裏っかわに載ってるのが、その借りてきた証拠写真のひとつです」
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上柳
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「えっ。あっ。本物なんですか?」
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中島
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「本物です。ハイ。これはヨーロッパだと思います。こうやって出来るんですねぇ」
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上柳
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「へぇ〜」
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中島
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「日本でも出るみたいですよ」
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上柳
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「そうなんですか?」
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中島
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「ええ。大小いろいろありますけどもね。昨日まで芝生だった何でもない自分っ家の裏庭に、30センチぐらいの輪。よく見ると何か1センチもないような小さな靴跡で踏んだような足跡がいっぱい、みたいなね。輪が出るんですって!...ちっちゃな妖精が踊ったの」
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上柳
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「『サプライズ』お聴きの方、是非、メールをですね。“うちにもあったぜ” っていう。あるのかな?...相当な自然環境に居ないとダメですよね。これね」
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中島
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「都会のド真ん中では、なかなか」
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上柳
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「アスファルトには付かないもんな」
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中島
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「アスファルトを踏んづけたっつーのは、あんまり聞かないですね。出てんのかもしれませんけども」
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上柳
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「メール... FAXは...番で、是非、こういう現象を近所で見たことあるという方いらっしゃいましたら。後で届けますよ。もし誰かいたら」
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中島
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「ありがとうございます」
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