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02 |
◆ |
アルバムタイトル『転生(TEN-SEI)』の意味 |
02:34 |
古川
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「さぁ、こちら本日リリースのアルバム『転生』。先ずはですね、この『転生』というタイトルからお伺いしていきたいんですけれども」
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中島
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「人によっては”てんせい”とも”てんしょう”と読めるので、まぁ、どっちでも間違いのではないのですけども、あの“てんしょう”と言っちゃうと、私の勝手なイメージですけど、ちょっと坊さんぽいというかね」
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古川
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「ああ、輪廻…」
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中島
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「お経みたいに、有り難〜いお言葉に聞こえてしまうかなと思って、ちょっと身近な、あー、輪廻、同じですけど“輪廻転生 (りんねてんしょう)”よりも“輪廻転生(りんねてんせい)”、“あら、また生まれれちゃったワー”、みたいな感じにですねしたいなぁと思って」
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古川
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「ちょっと気持ちを軽く、ひとつ軽くした感じ?」
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中島
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「ちょっと、あのー、軽い感じで。はい、“鮭(しゃけ)”っていう感じでいってみましたけども。はい。でー、あのー『転生』というのは、コレ確かに“夜会”の、 『24時着0時発』でいっぺん発表した曲なんですけれども、それ、舞台のままじゃ無いんですね。コレね。スイマセン。舞台のまんまっていうのは、DVDで出てますのでスイマセンそちらで見ていただくとしてですね。こちらはちょっと違いまして、これは『24時着0時発』とついていたタイトル“なんじゃこりゃ”と、舞台をご覧になっても、帰り道になっても、家に帰っても、一年経っても、“何だったのかなぁ?”と思ってる方もあるんじゃないかなぁと思いましてですね。結局、あのタイトルの意味をですねぇ。日本語っていうか、え〜、熟語で言うと何だったのかぁ〜という疑問をやっとここで、スッキリして頂きたいなぁというと『24時着0時発』は、つまり“転生”ということを数字で表現した言葉だったんですね。数字で日本語を表現すると。かと言ってねー、じゃあの舞台に次あの再演とかやる時に「転生」と付けるねー。いや、それはいいです。ちょっとそれは面倒くさいですから。やっぱり、それはストーリーの中でね。舞台2時間半近くの中で、楽しんでいただくとして。まぁ、向こうのタイトルはそのまんまにしておいて、アルバムの方にそのタイトルの意味っぽいのをつけちゃおうかなと思ってこっちに付けてきたのが『転生』ですね」
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古川
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「はい」
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20 |
◆ |
シアターコクーンから青山劇場へ |
01:30 |
中島
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「いやぁーあのね、ホールが変わるんですね。今まで13回続けてずーっとシアターコクーンでやってきたんですけども、今回、大阪でもやりたいっていう夢がちょっと叶いましたので、そちらと連動する経緯とか色々あって、大阪と、そして東京では青山劇場という所を、まぁセットでいうかね、やることになったんですね。そうすると、舞台の広さとかね。ちょっと機巧がかなり違いますので、セットの作りなんかもちょっと変わるんで
、曲のサイズがちょっと直さないと。例えば、前やった、初演でやった時に、音楽でいうと、ココで16小節あるからその間に、ココからココまでウラを走って下さいって言った所が、同じサイズでは、そこからそこまで辿り着けなかったりしちゃうんですね。“ハイ、ココで出るはず”、“中島が出ません”みたいな(笑)。なっちゃうでミュージシャンの皆にも前の譜面は、一旦破いて頂いて。忘れて。 "ぷはぁ〜"で忘れて。もう一度、一からココでは何小節、台詞が何小節。台詞の長さもちょっと書き直したら変わっちゃったんですよ」
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古川
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「そうなんですね」
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中島
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「前はねー、8小節の間にこの言葉入ったんですけどねー。今度、3倍速で喋べんないと入んないとかね。なっちゃうんで、やはり、このミュージシャンも、私も、役者さんも含めて、キレイさっぱり忘れた所から、今やりやってます」
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21 |
◆ |
「24時着0時発」から「24時着00時発」 |
01:32 |
古川
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「これは『24時着00時発』という、読み方は変わらないんですけども、 "0時"の"0"が…
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中島
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「増えましたね」
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古川
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「来年のものは、2つになったじゃないですか? "0"が」
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中島
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「きっと、これねー、皆さんね、何か深〜い意味があるに違いないって。特に熱心なファンの方になればなるほど"0"と"00"の差は何ンなんだーって、一生懸命ね、卒業論文みたいに考えてらっしゃるかと思うんですけど。スイマセン、コレに関しては要するにですね。一回目であの発表した時に何も考えてないで、"0"は"0"だと思って出したんですけど、おさまり悪かったんです。ポスターの印刷してみたら、何か左半分ばっかりインクが一杯要って、右半分のインクは“何だか減らないねー”って、“ああ、もう一つ"0"入れときゃ良かったね”ってんで、バランスだけです。スイマセン。深い意味はありません」
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古川
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「なるほど。ビジュアルのバランスということなんですね?」
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中島
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「なんかどうもこっちに傾くなぁと思っていただけです」
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古川
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「てっきり、その『夜会vol.13』の再演ということなので、ここに何か、カラクリが」
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中島
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「カラクリが」
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古川
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「含まれているのかなといるのかなというのが、大概の皆さんのお考えだったと思うのですが、カラクリなく(笑)」
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中島
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「でも、10人中8人はきっとまだ疑ってますよ、そうは言っても、へへへへへ…ですね」
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古川
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「やっぱり、そういうふうに考えてらっしゃる方も考えて、みゆきさん何かあったりする・・・しないんですよね?」
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中島
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「しないんですよ…ハハハハハ…(笑)。これに関しては」
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古川
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「ちょっと待ってみたいですけど、これに関しては…
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中島
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「これに関しては。ハイ」
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22 |
◆ |
三代目魚武濱田成夫からコビヤマ洋一へ |
02:07 |
古川
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「そのメンバーの皆さんというか、スタッフの皆さんは、前回の方達と・・・」
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中島
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「あのね、出演者もミュージシャンもちょっと一部変わります」
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古川
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「あっ、そういう部分もあるんですね」
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中島
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「はい。えーと、前、三代目魚武さんが出てくださっていたんですけれども、あの方、実はですね、放浪の詩人と呼ばれる方でありまして定住しない方なんです。それがあの方の活動の柱らしいですね。定住しないということが、さ迷える詩人らしいです。舞台とはいうものの同じ時期、約一ヶ間、文化村に前回居て、通っていただきましたよね。アレはね、彼にとって限界ギリギリの同じ場所に通うことだったんですね。あの期間だけでも大変な事だったんです。はい。彼も一ヶ月あったら日本一週しちゃう様なタイブの人ですから、もう、“その期間だけでもお願い明日もここに来て”というだけでね、もうギリギリ大変だったのを無理して来てもらってたんですね。で、今回、今度、青山から大阪まで続きますので、間のリハーサルのし直しも含めると、今度3ヶ月程になるんですね。“いくらなんでも3ヶ月同じ所に僕って永住出来ませ〜ん”ってことでですでね、3ヶ月堪えられる頑丈な役者さんを探しまして。打たれ強い役者さんを探しました所、唐十郎さんの伝手で。そして芝居を観に行ったりなんかして。映画のお仕事をさせていただいたりする中で、出会ったコビヤマさんという、とても包容力があって忍耐強い方を無理矢理引っ張ってきまして、この人にやってもらうことになりましたのね」
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23 |
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亭主役の俳優が富良野塾へ |
01:16 |
中島
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「あと鮭の役をやっていた役者さんも・・・。ああ、そうだそうだ、前回私の亭主の役をやってくれた人がですね」
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古川
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「はい」
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中島
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「なんとまあ富良野塾入っちゃったんですよ」
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古川
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「あっ、じゃあ、北海道に・・・」
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中島
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「そうなんですよ。塾生になっちゃったんで、塾からちょっと脱走できないんですね。今」
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古川
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「なるほど」
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中島
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「はい、だもんで、ですね。いやー結構年くってて、あの・・・」
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古川
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「ちょっと、みゆきさん・・・(笑)」
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中島
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「富良野塾のオーディションに来る人は大体10代の人とかが多いんですよ。そういう中でですね、私の亭主の役をやった人が受けに行った時に“体力的に大丈夫ですか?”って、やっぱ言われたらしいんですよ。
“うちキツイですよ”って、“大丈夫です、僕は『夜会』で鍛えてますから”って(笑)。“合格よ〜”で、通っちゃったんですね。だもんで、今塾生やってるんで、こっちに来られませんもので、ちょっと別の人とかですね」
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古川
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「じゃあ、旦那さんの役も新しいそのメンバーということですね?」
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中島
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「それなりにちょっと情けない旦那の役を探してきました。で、あっちゃこっちゃ人が変わってるのと、ミュージシャンもですね、また一部ちょっと変わったりなんかして。得意技を持ってる人をちょっと探してきたりなんかして。また違ったカラーが出来るかなと思ってる」 |
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