Tr. |
Title |
Time |
14 |
◆ |
水っぽい冬が好き |
01:23 |
甲斐
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「冬っていうのは気分としてどうですか?」
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中島
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「冬は好き。水っぽくて好き」
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甲斐
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「おい、北海道だからか?それは?」
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中島
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「水気が好きなの。でも、空気中の湿気っていうのはあんまり好きじゃないんだけど」
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甲斐
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「水っぽい方がいい?」
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中島
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「うん」
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甲斐
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「夏っていうのは、やっぱり苦痛が伴う?」
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中島
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「あのね、水の香りよりもね、人の香りや物の香りが強いような気がする」
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甲斐
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「夏は?」
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中島
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「うん」
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甲斐
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「ああ、言える。その通り。だから好きなの、俺」
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中島
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「そう?」
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甲斐
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「うん」
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中島
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「そっか」
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甲斐
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「それが全然ない方がいいんでしょ?..で、結局さ、男とか女の愛し方にも、結構、そのへんつながるだろうね」
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中島
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「かもしれないな。うん」
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甲斐
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「結構さ、俺、雑踏とか喧騒の中で愛し合ってる方がいいのね。どっか気分滅入りながら疲れながらさ。疲れながら...何て言うの?愛憎関係って言うの?それの方が気分としては楽なんだよね」
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中島
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「ああ本当に?」
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甲斐
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「うん。闘ってる雰囲気だとかさ。疲れない方がいいでしょ?」
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中島
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「うん。私なんかわりとね、全然、ポーンと別な所にね、隠し夫なんかおいて(笑)」
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甲斐
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「いま隠し“ヨット”って聞こえたよ(笑)」
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中島
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「ヨット?(笑)。.....そういう感じがする」
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甲斐
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「それは別に秘密めいた雰囲気っていう意味じゃなくて?」
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中島
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「割り切っといてね」
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