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今年のみゆきはよいみゆき(3)「メイキング・オブ・御色なおし」 |
放送局
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FM東京
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提 供
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TDK
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放送日
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1985年12月21日(土)
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時 間
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15:00-15:55(44:49)
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案 内
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朝丘直美
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出 演
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中島みゆき
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♪:楽曲
◆:トーク
●:MCほか
□:CM
*:不明
Tr. |
Title |
Time |
08 |
● |
証言(1):後藤次利 |
03:13 |
後藤
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「後藤次利です。この曲(『美貌の都』)はですね。郷ひろみさんが確か唄ってたと思うんですけれども。みゆきさんが詞で、筒美京平さんが作曲なんですけども。
で、この曲は、郷ひろみさんがやった時に、坂本龍一さんが、教授が、アレンジしてんですけど。そん時、僕、ベース弾いてるんですよね。面白い方に(笑)。それで、確か、郷ひろみさんの方のは、わりとエスニックな感じのアレンジになってたと思うんですけれども。
それで、この『御色なおし』のLPやることになりましてね。みゆきさんの方から、みゆきさんがギター1本で唄ってるテープが送られてきたんですけども。ま、これは、いつもの事なんですけどもね。みゆきさんがギター1本で唄ってるのをアレンジしていくんですけれども。
僕はそれまでに、みゆきさんのアレンジも何個かやったんですけども。
特に自分の中でも印象に残ってるのは、あれは『寒水魚』でしたっけ?あん中の『悪女』のLPバージョンの方なんですけども。あの時にやってみて、凄く、中島みゆきという人には、ロックというか、8ビートのビートが凄く合うんじゃないかなあと思いましてね。
これはひとつ、原曲よりもリズムを強くしてみて、過激な中で、みゆきさんを入れてみたら、面白いんじゃないかと思いましてね。比較的メロディの方にもわりとエスニックな要素というか、エキゾチックなラインがあるんですけども。そういう方には行かないで、ロックというか、そっちの方で捉えてやってみたんですけどもね。
この時は、いつもより任せてもらうというか、ある日、テープだけが送られてきたというパターンで。他の『miss M.』とか、そのへんになりますと、ちゃんとお互いに会って打合わせは密にするんですけどもね。
この『美貌の都』の時には..。ちょうどこのLPは、人に提出した曲を自分でもう一回やるっというアルバムだし、わりと、みゆきさんも、ちょっと遊び心の部分もあったと思うんですよね。そういう部分で、わりと、お任せという感じだったんですけどもね。
みゆきさんとやっててですね。面白いのは。レコーディングの時、必ず、演奏と一緒に唄うんですよね。みゆきさんが。それが、実に迫力がありましてね。ほとんどスタジオ・ライブやってるような緊迫感というかね、あるんですよ。
だから、それだけアレンジを実際に考えてきても、現場で唄の力に触発されて、わりと、流動的な部分と言うんですかね..が多くて、その唄から生まれてくる部分ていうのが結構多いんですよ。
ですから、半分..だいたいは描いてきて、後は、みゆきさんの唄を聴きながら形を整えていくっていう所が多いんですよね。その唄の迫力っていうのは、凄いですよ。
で、かなりこっちが遊んでも中島みゆき色になるっていう所は、やっぱりコワイ人です(笑)」
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毎回1人のアーティストが1ヶ月(4週)にわたってDJをつとめる音楽番組。第2日目は、「メイキング・オブ・御色なおし」と題し、アルバム『御色なおし』のサウンドプロデューサーたちが語る制作裏話
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