Tr. |
Title |
Time |
04 |
◆ |
明るいみゆきの暗い曲 |
03:35 |
加山
|
|
「あなたが作った曲をいろいろ聴いてるけど、あなた自身が唄ってるよりも、他の人が唄ってのを聴いたのが多いんだよね。“雨、雨、雨、雨”っていうのがあったでしょ?」
|
|
中島
|
|
「小柳ルミ子さんですね」
|
|
加山
|
|
「それ聴いて面白い曲だなぁと思って、作ったのはどなたかなぁと思って、あなただったて言うんことから、本人の歌を聴いたわけ。『悪女』なんて良かったね」
|
|
中島
|
|
「イヤ、ハハハハ。恐縮でございます」
|
|
加山
|
|
「なぜかっていうと、すごくね、俺にない部分ていうかさ。つまり、非常に、まぁ、暗いんだよね」
|
|
中島
|
|
「アッハハハハ。最初からですか?」
|
|
加山
|
|
「俺は、ものすごくバカみたいに明るい曲しか作らないみたいだからさ。それじゃ、人間的には暗い面がないかと言うと、そうじゃないの。実は、やっぱり人間ってのは、ある時はどうしても落ち込む時もあればさ、悩む時もあるし、苦しむ時もあるわけだし。でも、俺はそれを表面に出さないだけでね。じゃあなたという人は、たぶん暗いのを表面に出してるけど、実はものすごく明るい部分があるんじゃないかと。それをちょっと知りたくって会ってみたかったんだよな。やっぱり会ったら明るいやね(笑)」
|
|
中島
|
|
「ワッハハハハ。笑うとダメなんです。あたし」
|
|
加山
|
|
「何で?」
|
|
中島
|
|
「笑うと一気に明るくなっちゃうから。せっかくレコードで暗くしてるのに」
|
|
加山
|
|
「笑いが派手なのってすごく良いと思うよ」
|
|
中島
|
|
「そうですか?
あのー、私もね小さいときから自分でもそんなに暗い方だとは思わなかったんですけれども、言ってみれば、あのー、臆病なんだと思うんですよね。自分が、こう思うみたいなことをパッと言わないで、こう、葉っぱにくるんで、何かにくるんで、もうくるみにくるんで言ってるうちにね、何言ってんのか自分で分からなくなってくるみたいな。そういうところがあるんですよね」
|
|