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03 |
◆ |
『あたいの夏休み』レコーディング裏話 |
03:27 |
平山
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「『あたいの夏休み』でした。
この歌は、なかなかサウンドも面白いんですけど。こういうサウンドに乗って、唄ってもいいのかしらっていうぐらい、わりとキツい歌詞だなあと思って、僕は見てたんですけども。どうなんでしょうね」
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中島
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「こういうサウンド?」
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平山
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「というかね。こういう、例えば、歌の作り方って今、あんまり無くなってきてると思うんですよね。もうちょっと、例えば、恋がどうだとか、愛がどうだとか。それから、わりと抽象的な歌詞が多かったり。具体的なもんだったら、例えば、電話かけるのに、“10円玉”って言わないで、“コインが無い”みたいな、言い換えってあるでしょ。そういう歌詞が多い中で、ものすごい具体的な歌詞で攻めてくる歌なんですけれども」
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中島
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「これ、そのうちLPに入れようかと思ってた曲だったのね」
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平山
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「はあ」
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中島
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「そんで、これが、スティービーさんが来た時に、もう一つ何かノリの良いのをやろうかって話になって、じゃこんなのやろうかと、そん時、録ったんです」
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平山
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「ああ、じゃあ、この間の12インチの『つめたい別れ』の時と同じ時に録って。じゃあ、これが、そういう意味で第2弾みたいになるのかなあ?」
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中島
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「で、その1枚をLPにでもって言ってたんだけれども。なんやかんや、足したりとか。歌、あちこちやったりとかでね。“シングルにしちゃおうか”ということにしてね(笑)。出ちゃたんですよ」
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平山
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「そういう風に、例えば、LPの中に入れようかと思う曲だと、他の人もそうですけど、わりととんがった歌詞でも入れられたりするんですけど、これを敢えてシングルで出してくるっていうのは、やっぱり“思いきってるなあ”と思ったんですけどねえ」
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中島
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「そうね。いわゆる、夏の曲、夏向きの曲って、ここ数年わりとね、受けてる曲のパターンてあるでしょ。“夏だわーっ”て」
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平山
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「“風だ。海だ”みたいなね」
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中島
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「ああいう夏じゃなくたっていいんじゃないかなあと思ってね」
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平山
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「その辺の、何て言うの。問題意識みたいのが、全然減らないのがスゴい人ですね。やっぱり(笑)」
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中島
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「“うっとおしい夏なら任せて”というですね。“爽やかだけが夏じゃないゾ”みたいなね(笑)」
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平山
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「やっぱり、これは、夏に聴いて欲しいと思って?」
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中島
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「もちろん、聴いて欲しいですね(笑)」
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平山
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「祈りを込めて作った?(笑)」
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