中島みゆきスペシャル・青春の季節(1) |
第一夜「喜」─希望の進路に進む人たちへ |
放送局
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NHK-FM
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提 供
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?
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放送日
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1988年3月22日(火)
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時 間
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23:00-23:50(51:13)
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司 会
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中島みゆき
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出 演
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♪:楽曲
◆:トーク
●:MCほか
□:CM
*:不明
Tr. |
Title |
Time |
11 |
◆ |
数学の再試験─困ったときの友達 |
02:37 |
中島
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「そう言えば、さっきのハガキの“赤点”のところ読んでて、フッと思い出したんだけど。私はねえ、数学がすごい悪かったのね。で、0点なんてザラですからね。一桁、任せて(笑)。何たって、試験の時に、まるっきり寝たというのは、今でも忘れない、夢で見ますからね。ほかの勉強は、何時間か勉強して、寝て、テスト受けたの。数学については..一桁か0点になる境ですからね。でもって、勉強して、寝ないで学校行って、ベルが鳴って。ハッと気が付いたら、終りのベルが鳴ってたというですね。何のことはない、名前だけ書いて寝てたという。忘れもしない数学でしたけど。それもんで、卒業する時に、数学引っ掛かっちゃたのね。“ダメ。これじゃ”。で、最後にもう一回、試験をやるから、これで平均点以上..そこまで取れたら、“ま、一応、最低ながらOKとしてやろう”ということで、もう一回試験受けることになったわけ。そん時になってね、私は、あんまり..どちらかって言うと、男の生徒がものすごい多い学校だったから、女の友達ったって、そう沢山できないしね。で、あんまり、みんなでワイワイって団体でいるほど沢山友達いなかったんだけども。突然ねえ。周りの連中が。そんなに親しくないと、私は思ってた連中が、おせっかい焼きはじめたわけよ。私が勉強してるでしょ。“ダメダメダメ。そのやり方するから、ほら、ダメなの”とか。あんまり親しくない人が、いきなり横から出てきたりしてね。急にみんなでね、手の内教えてくれだしたわけ。“絶対、ここの問題が出るんだから、これをやんなさい”とかね。この式を憶えようとかなんかしてるとね。“この式、憶えなくていい。似たような、こっち憶えたほうが手っ取り早い”とかね。何か、せっせと、みんなでコーチしてくれて、めでたく卒業できた、というですね。何か突然、友達が、試験の赤点のおかげで出来たという、思い出がありますけどね。困った時に突然、表れる友達っていうのもあるもんだなと」
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アルバム『中島みゆき』をリリースした中島みゆきが4日連続でDJを担当した特別番組。「喜怒哀楽」をシリーズテーマに、別れと旅立ちの季節をすごす若者たちへのメッセージを放送。第1夜は「“喜”−希望の進路に進む人たちへ」
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