中島みゆきスペシャル・青春の季節(3) |
第三夜「哀」─親しい友との別れ、破れた初恋 |
放送局
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NHK-FM
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提 供
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?
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放送日
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1988年3月24日(木)
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時 間
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23:00-23:50(51:21)
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司 会
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中島みゆき
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出 演
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♪:楽曲
◆:トーク
●:MCほか
□:CM
*:不明
Tr. |
Title |
Time |
23 |
◆ |
音楽番組で大失敗 |
03:16 |
中島
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「“哀しい”といってても、端から見ると笑えちゃうような哀しさっていうのもあってねえ。笑うと、かえって、その人に失礼かなとも思うんだけどもさ。何か可笑しいっていうこともあるんだよね。例えば、洗濯物のマーク。紙っ切れを付けて歩いてる人。ああいうの見るとさ、本人の立場考えてみれば、それを注意してくれる人が誰もいなかったていう哀しみはあるんだけど、端から見ると単に可笑しいとか、こういう事って、やっぱりあるし。自分の事で思い出すとねえ。端から見ると可笑しかっただろうなあと思うのはね。私、初めて音楽番組みたいなの。音楽専門番組っていうの。そういうものに、TVに出たときにね。撮ってる本番中にね、他の人に歌を渡すんだったの。自分の歌を終わって、引き続き他の人にって撮ってく途中に、あ、唄い終ったっと思ってね、次の人の方に動いてくカメラのド真ん前、横切ったんだよね。私ね。ドーンと、そこの前に佇んでしまってね。“バカヤロー!”って怒鳴られた時にさ。素人は哀しい。謝り方を知らないのね。今から考えてみれば。もうビックリしちゃってね。“エーッ”と言った顔がまたそこのカメラの前にさ、いるわけ(笑)。“退けー”と言ってるのに退かないで。“エーッ”って言ってるわけ。“もうダメだよー!”って言われて。で、何事、起きたかわかんなくて、皆、“バカヤロー!”とか言ってるから、何かビックリしちゃってね。で、後になってからね。“ああいう時はすいませーんって言って、すぐ立ち退けばいいんだよー”って言われて、“ああそうか。素人は哀しかったなあ”と思ったんだけれどもね。ホント、ちょっと何か知ってれば。行き道知ってればっていう、そういうこともあったんだなあと。今にして思うとね。自分の話としては、そんなのを思い出します」
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アルバム『中島みゆき』をリリースした中島みゆきが4日連続でDJを担当した特別番組。「喜怒哀楽」をシリーズテーマに、別れと旅立ちの季節をすごす若者たちへのメッセージを放送。第3夜は「“哀”−親しい友との別れ、破れた初恋」
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