Tr. |
Title |
Time |
10 |
◆ |
夜のイメージ |
02:12 |
大江
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「だいたい夜のイメージっていうのが、最近多いですよね?」
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中島
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「そうですね」
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大江
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「『夜を往け』なんてね」
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中島
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「はい。もう“夜っぽい”“夜っぽい”って言われるんで、“ああ、そうですか”ってんで、『夜を往け』って言っちゃってから、ますます夜の人って雰囲気になりましたね(笑)」
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大江
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「レコーディングが終って帰る時に、車から見たりする景色なんて、結構ね。“ああ近い景色が書かれてるなあ”って思いながら、アルバム聴いたんですけど」
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中島
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「レコーディング終って、車から見たら朝の景色じゃありませんか?(笑)」
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大江
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「一人で新聞配達している少年とか。飲んだくれてる女の人とかね」
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中島
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「で、向こう側から出勤の人が来たりすると辛いですけどね。こっちはボーボーになってますしね(笑)」
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大江
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「みゆきさんの夜のイメージっていうのは、どういう感じですか?」
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中島
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「あのね。私の場合はねえ。一日24時間ていう仕切りが、昔から、あんまりハッキリしてない方でしてね。一日...36時間ぐらいかなあ。たぶん。私の場合、サイクルが。で、寝て、起きてっていうのを繰り返していくと、私が“夜だな”と思ってる時に、人様の昼だったり。私が“まだ夕方だな”と思ってると、朝だったりとか。グチャグチャになってるとき、時々あるんですけど。ただ、思うのは。キザなようですけども。夜の中にだけ夜があるんじゃなくてね。昼の中にある夜っていうのが結構好きですけどね」
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大江
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「例えば、昼間に月が真っ白で、ポッと空に出てたりとか。ああいうイメージとか?」
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中島
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「それとか..何て言うんですかね。夜というイメージそのものがね、お休みっていうイメージだけじゃなくて、エネルギーを生まれさせるイメージというものを感じるんですね、私は。癒していくっていうか。その癒していくイメージていうのが、昼の中にも、それは自然から与えられるものだけじゃなくて、意思の力によっても、自分の中から癒そうとする力みたいなね。何か、芽を出すのって夜中でしょ?“メー”と、こう出るのが(笑)
そういうものを感じる時がありますね。昼間から」
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