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Time |
23 |
◆ |
ラジオへの想い |
03:41 |
中村
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「かつては月曜のオールナイトニッポンで。現在は、NHK-FMのDJをなされてますけど」
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中島
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「はい」
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中村
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「僕らはアーティストの部分からラジオっていうもので表現はしてるんですけれども。何か、ラジオっていうものに関して、みゆきさんが思ってる事ってありますか?」
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中島
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「ラジオは..。アルバムとか出してると時差がやっぱり出ますからね。こっちから投げかけたのと、返ってくるのとね。そういう時間を要するものもあるけれども、タイムリーなやり取りっていうものも、場として欲しいなと思ったもんですから。そういう風にラジオを捉えていきたいと思ってます」
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中村
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「でも、ホント、すぐに反応が返ってきて、とても面白いですよね。例えば、コンサートやったらすぐにリアクションが返ってきて、“昨日のコンサートは”っていう風に、なりますもんね?」
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中島
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「うん、そうですね。有り難いですよね。うん。空回りしないで済むもんね。そういうのって」
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中村
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「で、そういうのを聞いて、“そういう風に見ている人がいるんだあ”とかね。“これは評価されてるなあ”とかね」
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中島
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「そう。コンサートなんかでね。コンサートツアーでもそうだし、夜会やっててもそうだけれどもさ。ほら、一応専門的な見方をする人とか、自分はこういう事の判断をすることは馴れてるんだって人達が、全然わかってない事言うとか、書く場合ってあるわけ。何か、自分の方に理解力が無いのに、自分は全ての判断の基準であるみたいな物の書き方して、それを読む人は迷っちゃったりする事ってあるわけじゃない?そういう人がいるのに比べて。“何でこいつら、こういう事わかんねえのかなあ”って思う時に。年とか立場とか全然関係なく。例えば、50歳の“偉い大評論家だ。私は”みたいな人が、“全然わかってないじゃん。コイツ”ってな記事が出たりした時に、13歳くらいの子から、ビタっと、こっちが言いたかったポイントを。“よくわかんないんだけど...”。言葉は、そんな難しいこと言ってくるわけじゃない。“よくわかんないんだけど、私はこんな気がした”って来ることが..。“これを言いたかったのよ!”って時があんのよね。救われるもんそういう時」
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中村
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「すごく多いですね。でも、それが。逆に」
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中島
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「うん。救われるもん。“ああ、わかってくれる人がいる”って思えるもん。だから、どんなに偉い人に、違うじゃんっていうこと、なんぼ書かれたとしても、そういうものは部数の多い本なんかに載ればね、何万部も、そうやって違ったことって、出ていっちゃうことってあるけど、それでも、そういう一人の人がさ、“こんな気がするんで、私はこう思ったよ”っていうのが来ると、“ああ、わかってる人がいるんだよね。何処かに”って思えるじゃない」
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中村
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「見てる人は、見てるんだと」
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中島
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「ねっ」
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中村
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「そういう意味でも、ラジオのリアクションっていうのは、皆さんのお手紙やおハガキっていうのは、すごく心強いものになりますよね」
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中島
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「うん。ホントにね」
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