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09 |
◆ |
もものかんづめ「明け方のつぶやき」 |
03:35 |
さくら
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「私、『もものかんづめ』ってエッセイの中にも書いたんですけど。ラジオ番組で...それは、みゆきさんの番組だったんですけど。何か、ハガキでね、リスナーの人の..普通のお便りのコーナーがあって、その時にね、いま誰も結婚相手がわからない人は、夜中にね、トイレに入って、その時に鏡とクシを持っていくと良いっていうの。そうすると、結婚相手が見えるんだっていうのをね、みゆきさんが、ホントにまことしやかに読んだんですよ(笑)」
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中島
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「アハハ..。まことしやかに」
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さくら
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「まことしやかに。これはホントだねっていう感じで。ほんで、それが冗談というようなことも全然フォローしてくれなかったから」
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中島
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「あっ、そうだっけ。コマーシャルになっちゃったんですよ。それきっと」
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さくら
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「そうですかね(笑)。ほんで、もう、私とり残されてさ、“コマーシャルになってる場合じゃないんじゃない”“いまのズコい事なんじゃない”と思ってさ。ほんで、その頃、17才ね..」
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中島
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「信じやすい17才だったわけ...」
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さくら
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「信じやすいですよね。それにしちゃ(笑)。ほんで、早速、次の日買ってきて。鏡を」
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中島
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「無かったんですか?」
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さくら
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「新しいのじゃないと失礼だと思って。これからの結婚相手に会うのに。買ってきてさ、夜中の12時に入れって言うんですよ。トイレに。ほんだから、うちの時計、遅れてたり、進んでたりしするといけないからと思って、12時10分前から入って。ほんで、12時ボンボンって鳴ってるのが聴こえても、いやうち誤差あるかもしれないと思って12時10分まで、結局20分間入ってたんですよ。だけど、重要なことは、トイレの便器の中に顔が出るのかね、鏡に出るのかとか、そういうようなことって一切詳しいこと言ってくれてなかったもんで。スゴい覗いたんですよ」
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中島
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「そうしたら、この顔が?」
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さくら
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「いや、ちがいますよ(笑)」
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中島
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「無かった?」
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旦那
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「それは一番失礼だよ(笑)」
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さくら
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「そんで、キョロキョロと。便壷見ては、鏡を見てはね。うち水洗じゃなかったから、ヒドいものが見えるんですよ、こうやって覗くと。父の物とかね。“うーん、違う。これじゃない。こんなんだったら大変だ”。鏡を見ても自分しか写ってないし、“う〜ん”って。これは、来週、もしかしてやってどーのこーのっていうハガキ来てるんじゃないかと思って、その次の月曜日、スゴい楽しみにして待ってたんですよ、みゆきさんの。たら、その事には一切触れずに(笑)」
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中島
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「別に深い意味の無いハガキだったんですね。あれはきっとね。...それが、こんなに人の人生に影響を及ぼしていたなんて。でも、もしかして、その鏡に見たものが自分の顔だったとして、旦那の顔って、いま自分の顔と似てると思います?」
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さくら
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「あっ、ちょっと似てるかもね」
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中島
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「似てると思わない?」
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さくら
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「全然似てなかったんだけどね。最初は」
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中島
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「ね。何かおかしなもんで、夫婦やってる人ってさ、似てこない?」
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さくら
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「似てくるときあるよね」
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中島
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「ね。あれ不思議だね。やっぱり、だから結果として鏡見てそれで良かったんだよ」
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さくら
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「そんなバカな(笑)」
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