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21 |
◆ |
音楽は言葉のイントネーション |
02:39 |
大伴
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「メロディもあり、リズムもあり、そういうトータルなもので、立体としての音楽で、いままで言葉の伝えてきたっていうね、中島みゆきさんっていうがスゴいと思うんですけど。改めて、そういう音楽でっていうことを考えるとね。音楽っていうのは何だろうか?みゆさんにとっては?これをちょっと聞いてみたいですね」
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中島
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「私にとっての音楽ですか?」
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大伴
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「ええ」
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中島
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「音楽は言葉のイントネーションです」
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大伴
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「言葉のイントネーション?」
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中島
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「だから、どこかを強く言うことでそれを強く伝えたいっていうときは強い音で言うし。そっと言いたいときは、そっと言おうと、そっと聴こえるような音を使って。実際に音量が少ないこと以上に音..メロディや何かを乗せることによって、もっとそっと聴こえるような方法もあると思うんで。言葉の強弱を表すための一つの方法ですね。ニュアンスを表すための」
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大伴
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「今、伺ったことは、僕が普段、すごく下手クソだと思ってるバンドとかですね。これから上手くなろうとしてるアマチュアバンドとかね。そういう人に特に聞いて欲しいんですが。特にバンドなんかやってると、最終的にドラムスを叩いてる人やギターを弾いてる人や歌を唄ってる人が同じ気持ちになるためにはね。その言葉の持ってるリズムだったり色合いだったりで最終的にはリズムが決まったりするように思うんですがね、僕は。だから、音楽って言葉のイントネーションだって、頭にたたき込んでバンドをやった場合には、当然、アンサンブルだけでも変わってくるんじゃないかなぁと思いますけどね」
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中島
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「う〜ん。歌モノと歌モノじゃないバンドと、また有りますからね。いろいろあると思いますけれども」
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大伴
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「ただ、ジャズのコンボなんか、よくそういった意味で、曲のタイトルとは直接関係の無い“ファイヤ!”とかね。キーワードになるような言葉で同じ気分に浸るというか。皆が同じ顔色をしてしまうような状態に持っていくなんてことを見かけたことあるんですけどね」
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中島
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「なるほどね」
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大伴
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「何か、そういったことの意味を教えてもらったような気がします」
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中島
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「いやいや」
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