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Title |
Time |
| 04 |
◆ |
「雨月の使者」と「雨月物語」 |
03:08 |
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大伴
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「もともとこれはNHKの『雨月の使者』っていう同名のドラマがあったんですけれど」
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中島
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「唐十郎さんの作品ですね」
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大伴
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「この中のテーマ曲だったんですね？」
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中島
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「はい、そうです」
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大伴
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「唐十郎さんは、もともとお好きだったんでしょうか？」
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中島
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「唐さんは尊敬してましたんで、NHKのドラマシリーズを担当することになって音楽を私にってご指名くださったのを聞いて、一方的に舞い上がってですね。もう、二つ返事。三つ返事。四つ返事で（笑）」
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大伴
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「もともとこれは上田秋成の『雨月物語』を下敷きにしたオリジナルのドラマだったんですね？」
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中島
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「そうですね」
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大伴
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「みゆきさんは、本来の『雨月物語』は？」
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中島
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「学生のときに、これのゼミを取ってたんですよ」
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大伴
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「へー」
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中島
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「その前の中学か高校のときに読んだのが好きだったからゼミ取ったんですけれどもね。で、そのゼミ取ったときの先生の解釈がまたなかなかユニークで面白かったんで。攻撃的な解釈をする先生だったんですよ。“まぁコワイ。あーらコワイ”という解釈だけではなくて。書き手の気持ちとか、登場人物の気持ちの裏とかをポジティブに解釈していく先生だったんでね。何か“面白いなー”と思って『雨月』やってた記憶がありましてね。好きなんですよ」
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大伴
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「そういう意味ではかなり影響を受けた物語であり。そういう流れっていうのは大学生時代からあったんですね」
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中島
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「で、唐さんが『雨月』をどう撮るんだろうと思ってね。『雨月物語』自体がいろんな解釈のしようのある空間を持った物語でしょ？」
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大伴
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「はい」
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中島
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「だから読み方によっては如何様でもなるなって感じがあるんで、これを唐さんがどうするんだろうと思ってね。楽しみだったんです」
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