Tr. |
Title |
Time |
21 |
◆ |
小説「ジュラシック・パーク」 |
02:41 |
大伴
|
|
「ちょっと下世話なことを聞きますが。最近、ご覧になった映画とか、お読みになった小説とか。何か、その手のもので...」
|
|
中島
|
|
「ここん所、この『夜会』の台本書きから、先、ずーっと本読んでる時間、ちょっと取れなくて、ごく最近は読んでないんですけれども。あのー..俗なのでも良いわよね?」
|
|
大伴
|
|
「良いですよ」
|
|
中島
|
|
「『ジュラシック・パーク』...の本」
|
|
大伴
|
|
「本?」
|
|
中島
|
|
「うん。あたしねぇ、本読むより寝てる方が、よっぽど好きなの。でも、あの本はねぇ、寝る間惜しんで読んじゃった」
|
|
大伴
|
|
「へぇ〜。まだ読んで無いんですが、原作の方が良いって噂は聞きましたけど」
|
|
中島
|
|
「全然、別物だなぁと思った。本読んでから映画観たんですけどもね。別なもんと思って観ないと。どこが違う、どこが違うってやってると映画作った人の..お気の毒。せっかくの手間がお気の毒っていうか。別物作ろうとしたんだなぁと思う」
|
|
大伴
|
|
「あのままではアメリカでは当んないんですかね?」
|
|
中島
|
|
「いや。あの小説をそのまんま映画にしようと思ったら、3日間ぐらい連続上映しないと無理だと思う。私」
|
|
大伴
|
|
「先ず、長さの点とか。あと、作り方も非常に難しくなるだろうと」
|
|
中島
|
|
「うん。コンピューターグラフィックで何億だっけ?..百何十億か、かかったんでしょ?あれ、本一冊分、そのままコンピューターグラフィックやったらねぇ...」
|
|
大伴
|
|
「五百億円ぐらい?」
|
|
中島
|
|
「いや。何兆円になっちゃうと思う。あれはもう」
|
|
大伴
|
|
「映画を作る時には気を付けなくてはというウンチクに富んだお話で、今日はお別れになりましたが。『ジュラシック・パーク』みたいな映画を将来作りたいという方。ご注意ください」
|
|
中島
|
|
「ご注意くださ〜い」
|
|
大伴
|
|
「みゆきさんからのアドバイスでした」
|
|