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Title |
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18 |
◆ |
海外のミュージシャンは音より性格 |
02:57 |
大伴
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「すごく下世話な質問ですが。外国人のミュージシャンを使ってトラックを録るっていう作業ですけど。これ当然、日本のミュージシャンで、日本でやる場合と違いますよね?」
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中島
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「うん」
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大伴
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「どういう点が最も違うのか。そりゃあ“言葉が違うし。体の大きさも違うじゃないか”と言われたらお終いなんですが。何か、心構えみたいなもの。違いますか?レコーディングに際して」
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中島
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「う〜ん。いろんな方と組んでみてね。最近になってやっとね。どういう人は私が組みたかったのかなぁって、少しずつ明確になってきたなっていう気がするんですけどもね」
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大伴
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「それは、外国人の場合ですか?」
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中島
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「最初のうちは、私がいままで聴いたアルバムの中で、この感じを弾いてた人とか探してやってきたわけですけれども。こういう感じの音出せる人って。そう言いながらも、組んでみて何かが、自分の判断の中に足りないなぁと思いながら、ここ1、2年とかでやっと見えてきたのが、やっぱ、性格なんですね」
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大伴
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「本人の性格?」
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中島
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「うん。だから、私の性格を知ってる人で、向こうの人と組んでみて、こいつと合いそうっていう性格をちゃんと判ってくれてる人に紹介してもらって、それから曲の説明から入らないと、あの音を弾いた人って、パッと合わせても、私の場合は難しいものがいろいろあるなと反省はしておりますね」
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大伴
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「あの音を弾いてる人。あの音から性格まで判断がついてしまうっていうなことってありませんか?」
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中島
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「そこはまだ、私には、その力は無いですね」
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大伴
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「音は良いけど、性格悪そうな奴ってな...」
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中島
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「いるんです。これがね(笑)。音だけじゃわかんないっていうのが...音だけでやれるコンビネーションもあるんでしょうけれどもね。曲を理解して、それを唄う人の気持ちを理解したがゆえに出てくるフレーズがあるんですね。当然だと思うんですけど。そういうものを求める時に、あのアルバムにあった、あれのコピーをしたいのか。理解をした上で、オリジナルが欲しいのかって究極の所に行くわけですよ。やっぱり、現場で。そうした時に、理解してもらうためには、やっぱり、性格からの話になるんですね」
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大伴
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「なるほどねぇ。どんなに上手くても、歌手のバックのできないミュージシャンっていますしね」
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中島
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「あります。歌ものと合わないミュージシャンは、それは存在すると思いますね。上手い、下手関係なくね」
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