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仏語の訳詞〜仏に中性的な歌はない |
02:47 |
大伴
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「これオリジナルのみゆきさんの詞があって。それをフランス人の対訳家っていいますか、それが詞を起こしたんですかね?」
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中島
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「こっちの、大筋における詞というのを先ず、こういう意向でやってくださいっていうのを渡しまして。それを日本でフランス語の..フランス語教えてる大学の教授の方に、先ず、意味合いとして訳してもらいまして。それを向こうに送って、パトリシアさん付きの作詞者がいらっしゃいますんで、その作詞の方に歌としての体裁になるようにしてもらって唄ったら、元の詞と全然違う意味になっていたという、こういう経緯がありますけどね(笑)。伝言ゲームってやつですか」
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大伴
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「それは、ちなみに..これは、みゆきさんの歌を聴きますと決して..もちろん、カモメは登場しますが。空を飛ぶカモメだけをビジュアル的に描いたって詞ではないですよね。パトリシア・カースの場合はどうだったんですか?」
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中島
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「フランスもですし。アメリカもそうらしいんですけれどもね。男が唄う歌か女が唄う歌かをハッキリさせないと歌として成立しずらいってことがあるらしいんです。中間的な物言いはね」
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大伴
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「すると、前川清さんのクールファイブ時代の曲は理解できないんですかね?」
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中島
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「そういうことらしいんですよ」
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大伴
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「男が唄う女の演歌の世界に多いですが」
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中島
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「らしんですよ。ちなみに、私の『最後の女神』だって僕はって私は唄ってるんです」
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大伴
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「そうですね」
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中島
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「で、『時代』という歌は男か女かったら、どっちでも取れるんですよね。あれはね、困るんです。とても。女が唄う以上は女の言葉なんですって」
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大伴
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「やっぱり野球の出来ない国民だなぁ。フランスってね」
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中島
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「アハハハハ」
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大伴
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「元阪神タイガースのね。吉田監督が、今、フランスに行ってアマチュア野球の監督をして、せっせと教えてるんですが。論理として外れたことを絶対理解できない。理解しようとしないんですね。できるんだろうけれど。例えば、バントで2塁にランナーを送るとか。何で、俺が犠牲になって、あいつの為になんなきゃいけないのかって。つまり、そういう..フランス人っていうのは一生のうちに30万回“俺のせいじゃない。私のせいじゃない”って言う国民らしいんで、論理的に成立しないことを認めないらしいんですね。背景にそれがあったとは、恐れ入りました」
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中島
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「大変なもんですね。フランスって」
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大伴
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「いや、でも、日本の性別不能っていうか。性別を分ける必要の無い音楽っていうのもスゴイなって逆に感じましたけどね」
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中島
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「面白いですよね。はい。で、自分に戻した時には、オスだろうがメスだろうがってとこで唄いましたね」
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