Tr. |
Title |
Time |
15 |
◆ |
『時代』と輪廻 |
02:26 |
大伴
|
|
「何しろ『時代』っていう名曲がですね。今回また生まれ変わって、(アルバム)タイトルになってるわけですし。こういった『流浪の詩』とか。『ローリング』とか。何か、時代がローリングっていうか。時代が、もう一回..あの時のフィーリングみたいのっていうのは、“むしろ、いま必要だ”みたいな精神的な意味っていうかね。そういった意味合いっていうのは、今回のアルバムにはなかったんでしょうかね」
|
|
中島
|
|
「ここへ来て『時代』っていうのを思い返した時にね。私にとって『時代』っていう歌はね。何年何月のどの場面を思い出すっていうよりも、その時、その時に、“あっ、こういう意味があったんだー”って自分で思い知っていく、そういう意味では、自分にとってのスタンダードなんですよね」
|
|
大伴
|
|
「ええ」
|
|
中島
|
|
「だから、もしかしたら、これから20年とか、50年とか経ってって、自分でこれを唄った時、“あっ、こんな意味あったんだ”って、また思うかもしれない。そういうタイプの曲が『時代』なんですよね。で、そう考えると、私にとっての“Time goes around”っていうことは、同じ事が巡ってくるというよりも、先で起きる事っというのを積み上げていく為っていうかね。今、やってる事、前、やってた事が、次の何かを呼び寄せていくっていうことが輪廻なんじゃないかなと。それが“Time goes around”だと思うんですよね。同じ事が繰り返されるっていう意味ではないと思う」
|
|
大伴
|
|
「うん。何か、特に、こういう風に80年代のいろんな空虚な物ってのが壊れていってですね。90年代は、相当、ちょっと重苦しい時代が来てますよね」
|
|
中島
|
|
「自然が人間に与える不安感が大きい時って、ともすると、人間が逆に自分よりももっと弱い人間に威圧感を与えることで、何か、よりどころや安心、自分の力に対する確証を求めたがったりするんじゃないかと思うんですよね。そういう時って。だから、もう一度、視線を戻さなきゃっていうか。見なきゃならないものっていうのを見るようにしないと恐いなと思うんですよね」
|
|