Tr. |
Title |
Time |
02 |
◆ |
『時代』をセルフカバーした理由 |
03:20 |
刀根
|
|
「アルバムタイトルが『時代』っていうんですよね。18年前に発表されました、言うまでもなく中島みゆきさんの代表曲ですよね?『時代』という曲はね?」
|
|
中島
|
|
「そうですね...」
|
|
刀根
|
|
「で、今、どうしてこの曲を、敢えて、ご自身でカバーされようと思ったんですか?」
|
|
中島
|
|
「この『時代』っていう曲は、もともと、コンテストにね、出た時の曲だったんで、まぁ、そのとき限りだろうなと思ってたんですけれども。どういうわけか、これが、いまだにね。いろんな、毎年、節目のあるとき...受験の時期とか。就職内定が、揺れる時期とか。結婚シーズンとか。そういう節目が何か大きくありそうな時になると、リクエスト、よくいただくんですよ。で、何となく、私の曲ではスタンダードっぽいナンバーとして残ってきてるんですね。だとすると、18年前の音源しか無いっていうのも、ちょっと気になる所だしと思ってましてね。で、ここで一つ、ちょっと納得のできる音にしておこうかなと思いましてね」
|
|
小林
|
|
「まぁ、中島みゆきの中でスタンダードと言ってますけど、聴く人の中でも、一つの...何て言うのかな...大きな影響なのか、小さな影響なのか、わかんないけど、“自分の生き方は、こういう風な生き方だ”とか、何かの参考になった歌ですよね。下手すると、これで会社辞めた人はいないと思うけど。だけど、そこへ..そういう風に辞めた人はね。例えば、そこへ向くきっかけになった歌とか、言えるんじゃないかと」
|
|
刀根
|
|
「ああ、そうでしょうね」
|
|
小林
|
|
「こういう例えがあるんですけどね。よく外国の人たちがね。自分の作った曲は、自分の子供だっていうんですよ。子供の中でね。ダメになってく子供もあるし。すごく偉くなっていく子供もあるし。“いま、その子の事、言わないでくれ。顔が赤くなっちゃうから”みたいに、恥ずかしい子もいたりするんですよね。この『時代』って子供は、どんな子ですか?」
|
|
中島
|
|
「この子はですね。旅の好きな子ですね」
|
|
小林
|
|
「旅行くたびに、大きくなったり...」
|
|
中島
|
|
「どこに今頃、あの子は行ったんかなぁっていうと、“あれ、エジプトから葉書が来た!”とかね」
|
|
小林
|
|
「ああ、そういう子ですか」
|
|
中島
|
|
「“今頃、どこかな?..ありゃ、りゃ、りゃ、チベット行っちゃったよ”とかね。“何か、ずいぶん逞しくやってるようだな”っていう、そういう感じの子ですね」
|
|
小林
|
|
「たのもしい子ですね」
|
|
中島
|
|
「はい」
|
|