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23 |
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行儀のいい竹と奔放な竹(B.G.M.『阿檀の木の下で』) |
02:30 |
鈴木
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「みゆきさんのポロッと言ったことで困っているのは、みゆきさんご本人だけじゃなくて、舞台をやってる演出家の方や大道具さんやらみんな困ってると思うんですけど」
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中島
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「ええ。みんな困ってると思います〜。ホラ、私、専門の、例えば演劇学校だったり専門の音楽学校だったりとか出て、そんで、もの作ってるわけじゃないんで、また説明する言葉が専門用語じゃないんですよね。そうすると、美術さんに話すにしても、技術さんに話すにしても、非常に抽象的な物の言い方をするから、それを、これは一体どういう意味だろうと考えるので、スタッフがのたうちまわるんですね、先ずね」
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鈴木
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「なるほど。一番みんなどういうとこで困ってるんだろうなぁ?どのセットが大変だったんだろう?もうかなりね、いろいろありますからね」
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中島
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「そうですね。例えば『2/2』の時。『2/2』の説明の時に、困ったであろうなぁっていうのはね。例えばね、日本の竹と東南アジアの竹を使い分けるっていう話の時にね。“行儀の良い竹と行儀の悪い竹にしてください”─“明日までに返事します”みたいなね(笑)」
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鈴木
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「“行儀の良い竹”って言われてもね。ちなみに、私、東南アジアの竹と日本の竹の区別って頭の中についてないと思うんですけど。どっちがお行儀が良いんですか?日本の竹?」
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中島
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「このストーリーの中では、ここの場面に出てくる日本の竹の方が律儀な行儀の良い竹で、向こうの東南アジアにある方が奔放な竹。何となくわかるでしょ? |
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鈴木
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「何となくわかります」
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中島
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「でも、それをセットにしろって言った時、どうせいちゅうんじゃっての」
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鈴木
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「それはねえ。大変...」
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中島
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「そうなんですよね。それとか、竹の風鈴。“そんなものがどこにある”とかね(笑)。言うのは簡単ですけど、作る方は簡単じゃないですよね」
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鈴木
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「ねえ」
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中島
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「はい。そういうこと言うもんですから」
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鈴木
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「ええ。何か、それは、スタッフに挑戦状を叩き付けているような(笑)」
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中島
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「スゴく親切に言ってるつもりなんですけど、言えば言うほど皆、のたうちまわるようで」
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鈴木
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「でも、たぶん、みなさん、のたうちまわりながらも、次は何を出してくるかなって、きっと、毎年楽しみにしているんじゃないかなと思うんですけどね」
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中島
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「もう、病みつき」
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