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59 |
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「夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン」〜テーマは「転生」 |
03:17 |
中島
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「私は、今回、詩を使って探したかったことはねえ。もう、ホントに私がデビューの時からやってることと同じなんですけど。“転生”なんです」
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田家
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「転生?」
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中島
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「生まれかわり」
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田家
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「ああ」
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中島
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「生まれかわった時にね。憶えてないでしょ。前の事。どうして憶えてないのかしらって。それを詩で追いかけたかったんです。今回」
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田家
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「はぁー」
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中島
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「で、私としてはストーリーは、ハッピーエンドのつもりで書いてますの。でもね。一般的に期待されるというか、ありがちな、あっちの恋人同士とこっちの恋人同士がうまくまとまって。あっちも結婚式、こっちも結婚式になったりとか。みんな、お仕事がうまくいって。みんな大金持ちになって。輪になって手つないで、ランラ、ランラ、ランで終るっていうハッピーエンドは、無いです。このストーリーの中で。でも、そういう場面は無いけど、私としてはハッピーエンドのつもりで書いてるのね。ハッピーエンドっていうのもいろいろあって良いと思うんです。で、とても、そうは見えないと思う方もあるかもしれない。それは、それで良いんです。でも、私は、そういうつもりで書いてて。転生した時に憶えてないっていうのは、良い事かもしれないっていう風に、私は思うわけです」
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田家
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「それは、僕らは何処から来て、何処に行くのだろうかというような...」
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中島
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「『時代』の時から言ってるんですけどね。“生まれかわる”って」
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田家
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「ええ。そうですね」
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中島
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「まだ言ってるんですよ。私。まーだ、ずっと。きっと、ずっと最後まで考えてんのね。ほんでもって、次に生まれて来た時に、“ああ、忘れちゃったわー”って思うんでしょうね」
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田家
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「そういう意味での。やっぱり、ここから始まるという再開なんですかね?」
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中島
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「????」
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田家
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「夜会の....第2章という風に言っていいのか判りませんけど。10年間終ったものが....終って、またもう一回始める時に、そのテーマになったっていうことが...」
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中島
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「『海嘯』の中にもあったのよ。」
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田家
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「ああ。ありましたね。はい。ずっと続いてるわけですね(笑)」
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中島
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「繋がってるの。舞台だけだと、ちょっと判りづらい所がいろいろあったんだけれども。それを...皆さんが、必ずお読みくださるというもんでもないんで、不親切なんですけれども。長編詩という形で本にしてたんです。あれが、まあ、次が詩ですよっという予告編だったんですけれども」
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田家
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「すいません。そこまで読んでませんでした」
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中島
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「前もって言わないので、不親切なんですけれども。あれが、予告編だった。次が詩です。で、あの中で、一番最後で主人公が生まれかわってるんです」
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田家
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「ああ。帰って読みます」
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中島
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「読んでみてください」
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