SONGS |
第254回「時代」〜中島みゆき」 |
放送局
|
NHK総合
|
提 供
|
|
放送日
|
2013年4月6日(土)
|
時 間
|
23:00 - 23:29(/)
|
制 作
|
|
出 演
|
【出演】薬師丸ひろ子, 一青窈, 八神純子 ほか
【ナレーション】中島みゆき, 薬師丸ひろ子
|
[映像]
■:LIVE
■:VTR
■:PV
*:CG
・:写真 ほか
/
[音声]
▼:タイトル
●:MC
◆:トーク
♪♭:音楽
□:CM
air time |
tr. |
contents |
time |
|
01 |
・ |
◆ |
中島みゆきのナレーション |
|
|
中島 |
|
|
中島みゆきです。
今日は「時代」という曲を紹介してくださるそうで
ありがとうございます。
この曲はコンテストに出たことがきっかけでレコードになったのですが
当時でいうところの流行歌的な雰囲気でなかったので
次の新曲が出たらそれっきりかなぁ、と思っていたところ
なぜか、何か節目にあたる季節
たとえば卒業などのような時期になると
思い出したようにラジオリクエストが寄せられる
不思議な曲だなぁと思っていた曲です
書いた日は正確にはわかりませんけれど
コンテストに応募した日よりは、だいぶ前だったと思います。
書いた時には...たぶん、何も考えていなかったと思います。
誰にでもあることでしょうけれど。小さい子みたいにね。
口が勝手に歌うにまかせた、というような生まれ方をした曲なので
そういうのって殆んどの場合
書きとめようとしても間に合わないんですね。
なので、これはごく稀なケースでした。
今でも、もしかしたら、
もっと長い曲だったのかもしれない、という気がする時もあります。
なんとも単純で漠然とした歌詞ですから
自分でも何の意味だろうって考えながら、ずっと歌って来ました。
「こういう意味かなぁ」と、思い当たる時があったり
また違う時には「やっぱり違う意味かも」と思い直したりの繰り返しです。
コンテストに出るより前に、最初に「時代」を聴いてくれたのは、私の父でしたけれど、
はたしてどんな意味と思って聴いてくれたのかは、聞きそびれてしまいました。
ひとつの曲を聴いてくださる方々が、その時々の環境や経験や、いろいろな思いにもとづいて、
さまざまなイメージをふくらませてくださるのは、
書き手にとっては、時には意外な場合もあったりして、かなり、楽しみなことです。
また、どなたかに歌っていただける時には、
娘を嫁がせるような気持ちで、気がもめます。
先様の家風に合って、気に入ってもらえるといいなぁ、と願っています。
私が自分で唄うときには、いっそ、もう何の意味も込めずに
「無」といった気持ちで歌う方がいいかもしれない、と最近、思うのですが、
思ってはみても、いざ歌うと、何かと思惑が入り込んでしまいまして、
まだまだ、ほど遠いなぁと反省するばかりです。
この曲を、私が「無」で歌える日は、果たして、あるのか、無いのか、自分でも楽しみです。
今日は、ありがとうございました。
|
|
中島みゆきの名曲『時代』を特集。『時代』をカバーしたアーティストと中島みゆきの秘蔵映像、『時代─ライヴ2010〜11』、38年前の歌唱映像などを放送。中島みゆきはナレーションで声のみの出演
|
|