放送局
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ニッポン放送 [AM1242KHz]
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放送日
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1982年6月7日(月)
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司 会
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中島みゆき
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時 間
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25:00-27:00(1:57:42)
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出 演
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制 作
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【構】寺崎
【演】松村
【音】前川
【補】渡辺
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協 賛
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千代田学園/SB食品/モード学園/フォーライフレコード/日本コロムビア/キャニオンレコード/ポッカコーポレーション/ソニー/CBSソニー/BVDフジボウ/ブルボン/東芝EMI ほか
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▽▼:企画名
◆:ハガキ
●:MC
♪:楽曲
□:CM
★☆◎:懸賞
※:不明
Tr. |
Title |
Time |
17 |
● |
都会人ブリっ子は嫌い─新潟シリーズの起原 |
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中島
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「新潟シリーズをお送りしておりますがねえ。あのねえ。私、この間、東京で、ちょっと、コンサートのね。写真ていうか。ポスターだ。また秋やるから、そのポスターを撮ろうと思ってさ、写真を撮ってたわけ。そしたら、その、東京都内で写真を撮ってた所へね。修学旅行の人達のバスがいろいろ通りましてね。“おお、さすが東京だな。修学旅行が、あっちからも、こっちからも来とるわ”って感じでね。そんなのチラチラ横目で見ながら写真撮ってたわけですけれどもね。あのー...いろいろいますね。やっぱり。歩いてる...自由行動なんでしょうね。歩いてる生徒の人なんかでもね。ちょっと恥ずかしそうにしている人達とかね。すごく、キャッキャッと浮れてる人達とか。いろいろ、まあ、いるわけですがね。あのー..とある通り過ぎたバスがですね。ほとんど全員がバスから乗り出してですね。手、振ったりなんかしてるわけですね。かつて、この新潟シリーズが始まったきっかけというのが、“この情景だったなあ”と、ふと思い出しましてね。そうだったよね?あれ、京都だったっけ?京都からお手紙が来て、“明るく手を振り返してくれた人々は何処だと思ったら新潟の人達だった。明るかった。新潟は明るい”って話から、新潟シリーズは始まったわけですけどもね。たまたま、何処の学生さん達だったかは、ちょっと見逃したんですけどもね。バスのアレ、書いてあんの見逃したけども。ほんとにねえ、元気が良くてね。私も思わず手振り返したかったんですけどもね。手、振るとちょっとこっち写真になりませんので、横目で見てだけおりましたけどもね。あの...凄くねえ。素敵に見えました。何て言うのかなあ。そりゃ、東京の風景をさ。見たこと無いならさ。そう。見たきゃ見ればいいわけよね。そんで、それをさ、知らない物って誰だってあるんじゃない。見たこと無い物。知らない物。それをさ、そういうの誰でも触れる時ってあるもんだからさ。そこを、わりと明るく挑戦してく人達ていうのはね、なかなか素敵に見えました。でね、そん時にね。近くを歩いてた。何て言うんでしようねえ。東京ブリっ子。都会人ブリっ子みたいな人達が、数人いましてね。これが、ヒソヒソと言うのが、悲しいことに聞こえたんですね。“あっ、ちょっと修学旅行よ。いや田舎くさい”とか言ってるわけ。私は、この新潟シリーズとかやってるわけですけどもね。ハッキリ言ってあの都会人ブリっ子の方がよっぽどイモに見えたね。私はさ、新潟も。もちろん北海道も。田舎好きよ。田舎でどこが悪いって感じがありまして。ハッキリ言って東京だって田舎で良いじゃない。“私から見れば東京だってニューヨークだって田舎よ”って感じがありましてね。全国それぞれの街がさ、田舎で良いと思うわけ。そんで、全国それぞれに、どの街も首都だと思って良いんじゃないかと思いました。こんな曲を。今日は、もう勢い余ってかけたりするわけ(笑)。吉田拓郎『元気です』」
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