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04 |
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サイン色紙ください! |
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中島
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「うんと。お手紙...お手紙はね。
鉛筆で、デッカい字で、まあまあ、原稿用紙だわ。
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糸井
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「前略、中島みゆき様。
私、萬流コピー塾の家元の糸井重里ですが。
ども、ご無沙汰しております。
ずっと前に、マネージャー氏に、
番頭に宛てたサイン入り色紙を頼んだのですが、
まだ、届きません。
で、番頭が、すっかり勤労意欲を無くしておりまして、
私も困っております。
番頭は、オールナイトニッポンのゲストに出演して、
直接、もらって来てくれと、申しておりますが、
呼ばれもしないのにゲストしちゃうという話は、
あまり聞いたことがありません。
しかし、ゲスト出演を遠慮がちに希望しますという、
催促の手紙くらいは書くべきだという、番頭のすねた声に押されて、
そういうことをいたすことになったのです。
非常に珍しいケースではありますが、
とにかく、そういう事です。
さようなら。糸井重里。
本人の証拠。お振込先...『有限会社・糸井重里事務所』」
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中島
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「“お振込先”って、何なんだ!これは?(笑)
で、判子が押して、ありまして。
で、糸井、マルの判子があって..
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糸井
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「追伸。物や金で釣るのはイヤらしいのだが、
あなたは、萬流アロハと、萬流Tシャツと、
萬流トレーナーなどを、を...」
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中島
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「何て読むの?これ?
あっ、“けんてい”っていうの」
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糸井
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「献呈されることになるであろう。
覚悟されたし」
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中島
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「だそうでございますが。
お手紙を有難うございます。
ここまで、しっかり、住所。お振込先まで書いて、
本人じゃなかったとしたら、スゴい、これは手の込んだことだと思うけど。
この字のヨレ具合は、やっぱり、糸井さんだなぁと思いますので。
ご本人のようだなぁと思うのね」
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